この記事の要点

  • 間取り図をきれいにする方法は「外注」「作図ソフトで描き直す」「AIリッチ化ツール」の大きく3系統。
  • 外注は1枚3,000〜5,000円・納期2〜5営業日が相場。品質は高いが物件数が多いとコストがかさむ。
  • AIリッチ化ツールなら既存の間取り図をアップロードするだけで、約30秒・1枚99円〜で手書き風・水彩・3D風などに変換できる。
  • 大量の物件を扱う不動産会社は「通常物件はAI、主力物件のみ外注」の使い分けが費用対効果が高い。

SUUMO・HOME'S・アットホームなどのポータルサイトでは、同じような条件の物件が何十件も並びます。そのとき最初に目に入るのが物件写真と間取り図です。線が細く白黒のシンプルな間取り図と、色や質感のあるリッチな間取り図では、一覧画面での印象が大きく変わります。

この記事では、既存の間取り図をきれいに・おしゃれにする代表的な方法を5つ、費用と所要時間を軸に比較します。

方法1. デザイン会社・クラウドソーシングに外注する

もっとも一般的なのが、間取り図トレース専門の制作会社やクラウドソーシングへの外注です。

  • 費用相場:カラー間取り図で1枚3,000〜5,000円前後。3Dパースになると1枚45,000円〜が目安
  • 納期:2〜5営業日程度
  • 品質:人の手で仕上げるため安定して高品質。細かい修正指示も可能

品質は高い一方、掲載物件が月に数十件ある会社では毎月十万円単位のコストになり、納期の待ち時間も掲載スピードのボトルネックになります。

方法2. 間取り図作成ソフトで自分で描き直す

間取り図作成ソフト(CADソフトや間取り作成専用ツール)を使って、元図面をゼロからトレースし直す方法です。

  • 費用:ソフト利用料のみ(無料〜月数千円)
  • 所要時間:慣れた人でも1枚30分〜1時間程度
  • 品質:オペレーターの習熟度に依存

コストは抑えられますが、担当者の作業時間が実質的なコストになります。営業担当が片手間に行うには負荷が大きい方法です。

方法3. AIリッチ化ツールで既存の間取り図を変換する

近年増えているのが、既存の間取り図画像をアップロードするだけで、AIが手書き風・水彩・3D風などのスタイルに変換してくれるツールです。

  • 費用相場:1枚あたり99円〜数百円程度(月額制が中心)
  • 所要時間:アップロードからダウンロードまで30秒前後
  • 品質:2Dのスタイル変換は実用レベル(例:間取り太郎の自社テストで約95%の正確性)。3D変換はツールを問わず発展途上

元付業者からもらった粗い画像やFAXスキャンでも変換できるツールが多く、「描き直す」のではなく「今ある間取り図をそのままリッチにする」点が特長です。

注意:AI変換した間取り図を広告に使う際は、必ず元図面・現況との一致を確認してください。表示内容の責任は広告主である不動産会社にあります(不動産の表示に関する公正競争規約・宅建業法)。

方法4. パワーポイント・Canvaなどで装飾する

既存の間取り図に、PowerPointやCanvaで色・アイコン・家具イラストを重ねる簡易的な方法です。費用はほぼゼロですが、図面自体の線の粗さは変わらないため、仕上がりには限界があります。急ぎで1〜2枚だけ整えたい場合の応急処置に向きます。

方法5. 建築CGパース会社に3Dパースを依頼する

主力物件・新築分譲などで最高品質を求める場合は、建築CGパース会社への依頼が選択肢です。住宅用3Dパースの外注相場は1枚45,000円〜、納期は1〜2週間程度。マンションギャラリーや大型広告など、費用をかける価値のある案件向けです。

5つの方法の比較表

方法費用目安 / 所要時間 / 向いているケース
外注(2Dカラー)1枚3,000〜5,000円 / 2〜5営業日 / 品質重視・少量
作図ソフトで自作ソフト代のみ / 1枚30分〜1時間 / 人手に余裕がある場合
AIリッチ化ツール1枚99円〜 / 約30秒 / 大量の物件を高速に処理したい場合
PowerPoint等で装飾ほぼ0円 / 15〜30分 / 応急処置
3Dパース外注1枚45,000円〜 / 1〜2週間 / 主力・大型案件

結論:物件数が多いならAI、主力物件は外注の使い分け

月に数枚しか掲載しないなら外注で十分ですが、月10枚以上の間取り図を扱うなら、AIリッチ化ツールをベースに、主力物件だけ外注する使い分けが費用対効果の面で有利です。外注1枚分(約5,000円)の費用で、AIツールなら50枚前後を変換できる計算になります。

よくある質問

間取り図をきれいにする費用はいくらかかりますか?
外注の場合はカラー間取り図で1枚3,000〜5,000円、3Dパースで1枚45,000円〜が相場です。AIリッチ化ツールを使えば1枚99円〜数百円程度で変換できます。
手元にある粗い間取り図画像でもきれいにできますか?
AIリッチ化ツールの多くは、元付業者からもらった粗い画像やFAXスキャンにも対応しています。ただし文字が完全に潰れているものや極端な低解像度は精度が下がることがあります。
AIで変換した間取り図を不動産広告に使っても問題ありませんか?
ツールの利用規約で商用利用が許可されていれば広告に使用できます。ただし表示内容の正確性の責任は広告主にあるため、掲載前に必ず元図面・現況との一致を確認してください。

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